チュラロンコン大学大学院生のブログ

留学未経験&IELTS6.0で海外大学院へ進学しちゃった私の奮闘記。

タイ大学院生活お金のあれこれ_授業料・生活費・奨学金

 

 

 

こんにちは、Lalaです。

 

 

最初にひとつ言うことがあります。

私はここでブログをのろまに執筆させていただいていますが、実はInstagramもやっています。インスタも超のろまに気が向いた時だけ更新しています。

フォローを頼んでいるのではありません。何か質問がある際はインスタのDMで是非お問い合わせください。

というのも、このはてなブログの仕様がよく分かっておらず、コメントを頂いても返信が出来ませんでした。アナログ人間なことは自覚しています。

インスタならフォローをしなくてもDMを送れます。フォロワー以外からのDMは「メッセージリクエスト」という箇所に振り分けられるのですが、私はその機能はちゃんと使うことができます。

https://instagram.com/lala_in_thailand?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==

 

何か個人的な質問などありましたら、こちらからよろしくお願いします。

ブログの感じと同じように、かなり長文で回答させていただきます。

 

 

 

さて、前回の投稿からまだあまり日が経っていませんが、記事のネタが思いついたので早速執筆しています。

 

 

タイトルの通り、今回はお金について私の経験をもとに説明していこうと思います。

 

また、前提として今回の記事で扱う内容はあくまでも私の在籍するチュラロンコン大学、ひいては東南アジア研究科での経験をもとに執筆しています。

予めご承知おきください。

 

 

皆さん、タイ留学って安いってイメージがありませんか?

アメリカ留学やイギリス留学に比べれば確実に安く済む。」

「日本での生活よりも食費や生活費が安い。」

「なによりも学費がとっても安い。」

 

こんなイメージを持っている人は多いと思います。

 

が、結論から言わせてもらうと、半分本当で半分嘘です。

ざっと目安計算でしかありませが、総合的な生活費は日本より少し安いくらいです。そして学費ですが、まったく安くありません。日本の大学とほぼ変わりません。

 

 

 

①学費

 

日本の学費は世界的に見てもめちゃくちゃ高い方だ、途上国の大学は学費が日本と比べて桁違いに安い、1年で数万円しかかからない

 

これら全部がデマとは言いませんが現実とはかなり乖離があります。

 

 

以下、私の所属するチュラロンコン大学大学院東南アジア研究科のホームページです。

 

Southeast Asian Studies Program, Graduate School, Chulalongkorn University

(引用元: Tuition and Financial Aid — Southeast Asian Studies (seachula.com))

 

昨今の為替レートから、【1バーツ=4円】で日本円換算します。

159,200 THB= 636,800 JPY

これが1セメスター分です。1年は2セメスターあるので、1年間での学費合計は"1,273,600円"です。

 

全然安くありません。

 

私は学部生時代、東京にある私立大学の文系学部に通っていましたが、当時の年間の学費とほとんど変わりません。

 

 

この時点で想像と違ったという人は多いのではないでしょうか。

 

 

東南アジアの大学は学費が安いです。

しかしそれは、”その国の国民であれば”です。

上の画像を見てもわかるとおり、外国人には違う金額が設定されています。

また、私の所属する研究科は英語で授業を行うインターナショナルプログラムです。一般的にタイ語で開講されているタイプログラムよりも学費は格段に高いです。

 

上の画像からもわかるとおり、タイ人でさえもインターナショナルプログラムがゆえに約40万円の学費を1セメスターで納めなければなりません。1年で80万円になるので、こちらも日本の国公立大学に行った時とほぼ変わらない金額です。

 

 

 

第1学期目に私が実際に支払った学費



去年の8月、実際に初めて支払った第1学期目分の学費は159,200THBよりも若干高かったです。理由は分かりませんが。

 

 

ちなみにですが、私にはチュラロンコン大学の学部課程に通っていたタイ人の友人が何人かいます。タイ語で授業が行われる"タイプログラム”です。

彼らに学費について聞いたところ、「1セメスターで約15,000THB」と言っていました。つまり1年で12万円です。安いですね。日本人からしたら大学生のバイト代でも余裕で賄える額です。笑

 

私の支払っている学費の額を教えたところ驚愕していました。お金持ちでない限り普通のタイ人の家庭では絶対に払えない金額です。

「チュラロンコン大学の経営は外国籍の生徒によって成り立っている」ということで合意しました。

 

 

②生活費

 

これはどのレベルの生活をするかにかなり左右されます。

日用品は全体的には日本よりも安いですが、高いものも沢山あります。

タイにはダイソー無印良品ユニクロ、ロフトなどなど日本の大手ブランドが多数あります。どれも輸入しているが故に日本よりも高い金額です。

ダイソーなんて60THBショップです。100円じゃなくて240円均一です。

 

 

③食費

 

これも私が学費の次に「そんなに安くないからね!」と皆さんに伝えたい項目です。

 

 

大学の食堂では1食150円程度で食べられます。大柄な男性で大量に食べるとしても、400円あれば十分だと思います。

私は毎回、120円から160円の間です。

 

 

1食150円だと仮定し、1日3食で30日。

すると1か月に13,500円です。

 

安いですね。

 

 

ですが、こんな生活絶対に不可能です。

 

1食150円の食事ってどんなものだと思いますか?

タイ米の上に好きなおかずを2つほど乗せてもらったストリートフードのようなものです。残念ながら食堂で食べたものの写真が1枚もありませんでした。

 

皆さん、ストリートフードだけで生活できますか?

できるのであれば食費は毎月15,000円で事足りるでしょう。

 

でも、たまにはカフェに行きたくなる。友達とレストランに行く。美味しいスイーツが食べたいときもある。日本食が恋しくてたまらなくなる時もある。パスタやピザが食べたい。お酒が飲みたい。

 

こうなるのが普通です。

 

以下に私のスマホに保存されていたタイで食べた料理の写真と大体で覚えている金額を参考程度に乗せておきます。

 

中華料理屋さんで中華焼きそばを食べました。120THB(480円)でした。

 

同級生とカオマンガイ屋さんに行きました。90THB(360円)でした。

 

最初と同じ中華料理屋さんの麵料理です。120THB(480円)でした。

 

友人とショッピングモールにある中華屋さんに行きました。。1人450THB(1800円)でした。

 

友人と欧米人ばかりの少し高級なカフェに行きました。デザートと飲み物しか食べませんでした。1人550THB(2200円)でした。

 

同級生とカフェに行きました。手前のかじりかけのアップルパイとカフェラテを飲みました。350THB(1400円)でした。

 

同級生とハンバーガーショップに行きました。アメリカにあるチェーン店のタイ1号店です。私はハンバーガー1つとポテトを頼みました。400THB(1600円)でした。

 

ショッピングモールの地下にあるフードコートです。ローカルなタイ人も普通に行く場所です。画像の米粉麺が80THB(320円)だそうです。この手の麺は女性でも物足りないと思う人がいるだろうなって量しかありません。

 

友人と中華料理屋に行きました。1人450THB(1800円)でした。

 

知っている方も多いと思われるカフェです。「%」マークが特徴です。私は基本カフェラテしか飲みません。アイスの大きいサイズで160THB(640円)でした。

 

 

以上、私が実際に食べ歩いたものです。

もちろん自炊もします。学食もたびたび利用します。ですが、上記のようなものを時々でも食べれば、1か月15,000円生活は到底無理でしょう。

 

 

自炊すれば、費用を抑えることはできます。

スーパーや市場の生鮮食品は日本よりも安いです。しかし実は私はこの1年間、ほとんど自炊をしなかったので今は金額等ご説明することができません。申し訳ありません。

 

 

どちらにしろ日本よりは食費は安価に抑えられると思いますが、個人的には「超安い!」っていうのは嘘だと思っています。

 

 

 

奨学金

 

私は日本政府?や学生支援機構?などの「海外大学院奨学金」は一切もらっていません。

 

 

チュラロンコン大学から微々たるものですが奨学金をもらっています。

申し込みはそんなに難しくありませんし、要件も厳しくありません。早い者勝ちっていうのだけが問題です。

 

私がもらっている奨学金の詳細



大学自体のホームページには他にも様々な奨学金情報がありますが、プログラムの事務の方が公に私たち学生に情報提供してくれた奨学金はこれだけです。

私はこの奨学金を第2学期目からもらい始めました。入学の段階でも申し込めたのですが、忘れてました。

 

 

授業料の一部免除とありますが、ほんの30,000THBほどです。

この奨学金をもらい始めた後も結局133,000THB(1セメスター)ほど支払っています。

 

この他に毎月16,000THB(64,000円)もらえます。

私にとっては毎月の家賃又は食費は賄える額です。

 

 

 

⑤家賃

 

実は私は先月末から1人暮らしを始めました。

人生初の1人暮らしです。

 

特に伝えるべきことでもなかったので、言ってませんでしたが、最初の1年は知り合いの日本人の家に厄介になっていました。ホームステイ的な感じです。お金持ちの方々で、6LDKプール付きの家の1部屋を借りていました。全ての部屋に個別のトイレとシャワールームがありました。

 

大学院2年生になるのを機に、コンドミニアム(日本でいうマンション)で1人暮らしを始めました。

 

不動産エージェントはタイ人の方を頼りました。バンコクにも日本の不動産会社は多数あるのですが、結局お世話になりませんでした。

 

 

物件情報掲載サイトで気になる物件をピックアップして、掲載元の個人または不動産会社にコンタクトを取ります。返事がないことなんてザラです。最終的に10名以上のエージェントもしくは不動産会社にコンタクトを取り、満足のいく物件を見つけることができました。

もちろん全て英語でやりとりします。最終的な契約書もタイ語と英語で記載されています。日本語なんてありません。それも含めてとても面白い経験でした。

 

 

この件についてはまた別の記事で事細かに説明します。

 

 

家賃は月に14,000THB(56,000円)です。1ベッドルームで、ベランダがあり洗濯物も干せます。洗濯機もついています。

あ、タイのコンドミニアムは家具付きが基本です。ソファ、ダイニングテーブル、ベッド、マットレス、洗濯機、冷蔵庫はついていました。

 

 

やはりこの件はかなり長くなるので別の記事に書かせていただきます。

 

 

ということで、家賃は56000円です。

53階建ての19階で、部屋の広さは35.6 sq mです。

東京じゃまず考えられない値段です。

が、バンコクだと普通です。

 

ちなみに、大学にはもちろん寮もあります。

家賃は月に13,000THBです。

 

評判が悪く、同級生が何人も引っ越していきました。

 

キッチンがなく、料理も禁止だそうです。タイ人は365日外食という人が沢山います。なので新居探しの時も"キッチン"がついていることを条件にしていました。私は外食だけでは生きていけません。しかしタイ人は「シンクがあればキッチン」と呼びます。しっかりと「Kitchen(cooktop)付き」と主張していました。

cooktopとはIHでもガスでもとにかくフライパンが使えるコンロのことです。

 

 

 

以上、思いつく限り5点の費用について説明しました。

 

このような結果から私個人は『タイ留学が安いと言うのは半分本当で半分嘘だ』と主張させていただきます。

 

 

 

 

では、今回はここらへんで終わりにさせていただきます。

新居探しについても急いで執筆しますので、楽しみにしていてください。

 

 

 

Sincerely,

 

 

Lala

 

英語の勉強について

 

 

こんにちは、Lalaです。

 

 

また

3か月ほど更新をさぼってしまいました。

 

執筆する時間がないといえば嘘になりますが、実際に世界を飛び回って忙しかったのも事実です。

 

 

5,6,7月の3か月間が丸々夏休みなのですが、思う存分満喫しました。

ラオス人の友人に会いにマレーシアに行き、学校の行事でラオスに行き、フランス人の友達と念願だったトルコへ行き、日本に1か月間帰りました。

この間、4週間のうちに11回空を飛びました。

 

 

 

 

前回のブログで、今学期は前学期よりは総合的に“楽”だといいましたが、確かにそうでした。課題に要した総合的な時間や労力は明らかに少なかったです。

なんなら、学期を通して常に友達と遊んで勉強以外の社会生活を満喫していました。

 

 

 

さて、今回の記事では何について書こうか、あまり良いアイディアが思いつかなかったので、私の英語の勉強について過去に遡りながら紹介しようと思います。

 

 

以前の記事でも書きましたが、私が海外大学院進学を決心したのは高校生1年生の時です

 

当時は具体的にどの大学に行きたいかや、それこそどの国の大学に行くか等は何も決まっていませんでした。

漠然と欧米かな?という感じではありましたが、日本の大学すら有名どころ以外まともに知りませんでした。

 

 

しかし、16歳ながらにも海外大学院に行くにはどうすればいいのか、ということをネットで検索していました。まだ日本の大学受験すら経験したことのない段階でしたが、「私なら絶対に海外で修士号取れる!」と自信満々でした。

 

 

受験形態がどうであれ、英語が重要なのは明瞭です。

だって海外ですもん、日本語で授業が行われるわけありません。

 

そんな感じで海外大学院受験について調べていくうちに、この世の中には英語能力検定試験としてTOEFLIELTSが存在するということを知ります。

 

 

ちなみに私は英検は高校1年生の時に2級を取得しました。また、ただの好奇心で同じく高校1年生の時にTOEICを人生で初めて受験しました。スコアは415/990でした。この値が良いのか悪いのか、日本の高校1年生として平均なのかどうか、何も分かりませんでした。

初めてのTOEICは私と同年代の受験生はほとんどおらず、隣の席に座っていた大人の女性の方はものすごいスピードで次のページ、次のページと進んでいき、一方の私は英語力的に途中でギブアップ、という状態でした。

試験が終わって会場を去る時に頭が疲れたなぁと思っていた事だけは覚えています。

 

 

TOEFLとIELTSについては、それぞれ何が異なるのかを調べて、「私はIELTSで行こう」という風に決めました。ちなみに決め手は試験形態と時間です。TOEFLはパソコンを使って試験を受けます。回答の入力もタイピングです。スピーキングの試験もパソコンに向かって話します。一方のIELTSは、紙と鉛筆で試験を受けます。スピーキングは対人で行います。また、試験時間はIELTSの方が1時間ほど短いです。

 

以上の違いを知ったうえで、私はIELTSを受験していくことを決めました。

なのでTOEFLは実はまだ1度も受験したことがありません。もしかしたら上に書いたTOEFLの形態も今では変わっているかもしれません。

 

当時高校生だった私は、IELTSという4技能全てを図る試験は私にはまだ早いと思いました。Reading と Listening は何とかなるかもしれませが、Speaking と Writingは全くできないという感じだったので、今受験しても意味がないと思ました。

なので、IELTSは大学生になってから対策を始めて受験しようと決めました。

 

 

大学1年生の春、4月の初めに行われたオリエンテーションで、生徒全員TOEICを受験しました。これは英語の語学クラスのクラス分けテストでした。そこで私は610/990のスコアをとり1番上のクラスに配属されました。

 

オリエンテーションの際にTOEICを受験させられることは前もって分かっていたので、高校の卒業式が終わってから約2週間はTOEICのために勉強をしました。といっても主に単語帳を覚えただけです。

 

610というスコアは私の学部学科の中では高い方でしたが、世の中の日本の大学1年生の平均と比べるとどうなのか、よく分かりません。恐らく高い方ではあると思います。

 

そんなかんなで1番上の英語のクラスに配属されて大学生活が始まりました。

 

 

前述の通り、大学生になったらIELTSの対策を始めようと決めていたので、毎日の日課としてIELTS対策を始めました。

 

 

私は個人的に「何か計画を立ててそれを実行する」ということに喜びを覚える人なので、『毎日単語帳10ページ進める』と決めたら、それをその通りに実行していました。

 

その甲斐あって大学時代はほぼ毎日何かしら英語の勉強をしていました。

最初の頃は単語帳や瞬間英作文等の一般的な勉強本を使っていましたが、夏頃からIELTS専用の問題集を使い始めました。

 

 

9月に大学で開催されたIELTS団体受験を受験しました。結果はOverall 5.5でした。6.0だったら嬉しい!と思っていたのですが、叶いませんでした。しかし、同じく受験した同級生の中では5.0が大多数だったので周りと比べれば良い結果を出せた方でした。ま、私の通っていた大学での話ですが。

 

 

その次に大学でIELTSの団体受験が行われるのは、1年生の冬でした。これを受験しようと思っていたのですが、すっとぼけていて申し込みを忘れました。

 

ちなみに、IELTSに関しては私の大学では毎年2回の団体受験が開催されていました。また、生協からのご支援で年に2回までなら(大学で行われる団体受験でなくてもよい)割引価格の10000円で受験することができました。TOEFLもIELTSも受験料がなかなかの額なのが少しネックなところです。IELTSは1回約25000円します。なので、私は生協の割引を使用して毎回受験しました。

 

 

結局2回目のIELTS受験は2年生の6月になりました。

前回から9か月も経っていたため、さすがにoverall 6.0を取りたいと強く思っていたのですが、結果はまたまた5.5でした。

 

悔しかった私は3か月後の9月に再受験し、ここではじめてoverall 6.0を取ることができました。といっても、ギリギリの6.0でした。

ここでは詳しくは書きませんが、IELTSのスコアの付け方は公式に発表されています。要するに「4技能すべてのスコアの合計が何点以上ならoverallは何点」というのが決まっています。その計算式にのっとると、この時の私のスコアは本当にギリギリ滑り込みのoverall 6.0でした。

 

 

私は大学生活のなかであと2回、IELTSを受験しているのですが、それは4年生の冬です。かなりブランクがあります。その間の期間はというと、夏休みの海外研修プログラムに参加したり、文化祭での英語のスピーチコンテストに参加したりしました。英語そのものの勉強だけではなく、英語を使って様々なことにチャレンジしていました。

 

 

大学3年時と4年時はコロナの影響で全く学校に行きませんでした。学校行事もすべて中止で、3年時の夏から予定されていた交換留学も中止になりました。

2年生の3月、コロナが始まった頃にTOEICを受験しました。4技能を測るIELTSを重視していた私は、このTOEICは特に勉強もせず受験しました。結果は830/990でした。思っていたよりも高かったのでうれしかったです。が、所詮2技能しか測っていないので参考にならない、と思っていました。

 

 

高校生の時から海外大学院進学を決意していた私ですが、3年生になったあたりから、いつ行こうか?と考えるようになりました。

元々は大学卒業と同時に直接進学しようと思っていたのですが、やはり一度働いた方がいいかもしれない、などと思うようになりました。コロナ禍ではありましたが、3年生の夏頃からいわゆる就活のシーズンが到来しました。本格的に解禁されてはいないものの、学校側からは就活のイベント参加のメールが来たり、同級生の間でも夏のインターンシップに参加するなどの話が持ち上がっていました。

 

 

この時の私は既に「東南アジア」という地域に最も興味が湧いていました。そして、欧米圏ではなく東南アジアにある大学もいいかもしれないと思うようになります。

 

 

簡単にですが、東南アジアにある大学について調べてみたりもしました。

また、学科の先生の中に大学卒業後直接タイの大学院に進学された方がいました。まだ30代の若い女性の先生だったので話しやすく、大学院進学をどうするか何度か相談に乗ってもらいました。

 

 

最終的に直接進学すると決めたのは4年生の夏ごろです。

決意した理由は、「私、まだ働きたくないな。」と思ったからです。就活についても特にやりたい仕事や働きたいかいっやは思い浮かばず、それよりも「もっと勉強したい」という気持ちの方が強かったです。

1社だけエントリーして1次面接を受けました。何も対策はしませんでした。そして、落ちました。1次で落ちました。「もう二度と就活しない!」と思いました。笑

 

 

とにかく、大学院に出願してみよう、と思い学校の絞り込みを始めました。

東南アジアについて学びたいことは決まっており、だったら東南アジアにある大学にいこう、という感じでした。

 

 

調べていくうちに、欧米圏の大学院に比べて英語力の基準が全体的に低いと言うことに気がつきました。

実際に私が現在通っている学科はIELTS overall 6.0が最低ラインです。実はチュラ大にはoverall 4.0で要件を満たす学科もあります。4.0は流石に低すぎると思いますが…。

 

 

私は既に大学2年時にoverall 6.0を達成していたので、とりあえず英語の要件が6.0以下の場所なら安心して志望校にしました。

 

何故チュラロンコン大学を第一志望にしたかは前の記事で少し触れましたが、ここで改めて経緯を書いておきます。

 

まず、私は東南アジアの中でも大陸部のいわゆる仏教圏の国々の社会文化に興味がありました。大陸部にはベトナム🇻🇳、タイ🇹🇭、カンボジア🇰🇭、ラオス🇱🇦、ミャンマー🇲🇲の5カ国があります。その中でも経済力や教育の質等を考慮して最終的にタイ🇹🇭の大学に行くことに決めました。

 

また、私は個人的にラオス🇱🇦に最も興味があります。実は学部生時代の卒業論文ラオス🇱🇦について執筆しました。

本当はラオス🇱🇦の大学に行ければ良かったのですが、残念ながらまだまだ後発開発途上国ラオス🇱🇦では満足のいく教育は受けられないと判断しました。

 

隣国であるタイ🇹🇭は言語や文化、社会などラオス🇱🇦との共通点が沢山あります。その点も考慮してタイ🇹🇭を選びました。

 

 

さて、タイ🇹🇭には沢山の大学があります。いったいどこに出願しようと悩みましたが、「どうせ行くから最高学府に行こう」ということで天下のチュラロンコン大学に出願することを決めました。

 

ちなみにタイの最高学府はチュラロンコン大学ですが、その他にもハイレベルでタイ人なら誰でも知っている大学はいくつかあります。タマサート大学、マヒドン大学、カセサート大学、チェンマイ大学などです。日本で言えばチュラ大が東大で、その他が早慶旧帝国大学みたいな感じです。

 

 

実は近年"チュラ大にも匹敵する、学部によってはチュラ大を勝る" と言われる私立のタマサート大学にも出願しようと思っていました。しかし、タマサート大学のHPで出願に関する十分な情報を得ることができなかったためにやめました。

 

こんなわけでチュラ大一本に絞って出願準備を始めます。幸いにも出願しようと思った4学科全て、英語の要件が『最低IELTS overall 6.0』以下の基準が設けられていました。なので英語に関しては特段心配することもなかったです。

 

しかし、ここでひとつ問題があります。

私が6.0を取ったのは大学2年の3月です。出願要件には「スコアの有効期限は2年」としっかり記載されています。

 

これはどこの国の受験でも共通のことです。冷静に考えてみればそりゃそうです。10年前にIELTS 6.0取りました!と言われても今の英語力とは判断されないでしょう。2年前までが限界です。

 

ということで、私の大学2年時のスコアもそろそろ2年の有効期限が経とうとしていました。

 

この2年で少しは成長しているだろうと期待も込めて12月に再受験しました。

結果はoverall 6.0でした。「つまり私の英語力はこの2年で全く進歩しなかった」というわけです。ショックでした。大学生活が大きく変わったとは言え、スコアによって成長しなかったことが証明されてしまいました。しかもこの時のIELTSの結果は、セクション(R,W,L,S)によっては2年前よりも下がっていたものもありました。

 

こうして2ヶ月間真面目に勉強をして4年生の2月に学部生時代の最後となるIELTSを受験しました。が、またもやoverall 6.0でした。この時の6.0というのは「6.5寄りのギリギリ6.0」でした。

 

悔しかったですが受験要件を満たす結果も貰えたわけなので、とりあえず学部生時代の受験はこれで最後にしました。

 

 

現在、最後に受験した日から既に1年半が経過しました。恐らく今受ければoverall 6.5は取れるだろうと思いますが、怖いので受けません。笑

 

卒業したらまた受けようと思っています。

 

 

また、私にとって英語力向上は副次効果であって大学院留学の主な目的ではありません。

そりゃ入学要件を満たすことは出願にあたって必要不可欠ですが、それ以上を求めることはあまり意味がないと思っています。海外大学院は英語(外国語)を使って学問を学ぶ場所です。「英語を学ぶ場所」ではありません。

※「英語研究科」等に進学する人は状況が違います。

 

私自身1学期目は英語力の不足でとても苦労しましたが、英語ができるネイティブスピーカーの同級生も違う側面で同じくらいの苦労していました。英語ができるからと言って良い成績を取れるわけではありません。大学院の先生方はそんなに甘くありません。英語力に関係なく、あくまでも内容最重視で評価します。

 

 

気付けばかなり長い記事になっていたので今回はここら辺で終わらせていただきます。良い締めの言葉が見つかりませんでした。すみません。

 

 

8月7日から新学期が始まり、大学院2年生となりました。本格的に修士論文の執筆が始まります。

 

 

なるべく頻繁に新しい記事を更新していくようにします。

 

 

Sincerely,

 

 

Lala.

 

 

第2学期_課題との奮闘

 

 

こんにちは、Lalaです。

 

 

今学期初めの1月下旬の投稿で「今後は週1で投稿する」と言っておきながら、まったくもってその約束を守れていませんでした。申し訳ありません。

 

 

 

4月中旬の今は学期末です。

前学期と同じように課題に追われる日々を過ごしています。

今学期にどんな授業を取っていたかは、また別の投稿で詳しく説明させていただきます。

 

 

今回はリアルタイムで学期末の今の状況をお伝えします。

 

 

ちなみにですが、タイは今が1年で最も暑い時期です。

皆さん、ソンクラーンという言葉を聞いたことがありますか?

 

ソンクラーンとはタイの旧正月のことを指します。

4月半ばがソンクラーンの時期にあたり、ここが1年で最も暑い時期です。

毎年4月13日から15日の3日間とタイ王国政府により定められています。

 

普段から熱いタイですが、2月後半ごろから気温が上がりはじめ最近は毎日35度を超えています。日本の真夏とほぼ同じなので経験したことのない猛暑というわけではありませんが、とにかく暑くて外に一歩出たら汗だくになります。学校に行くのも嫌になります。

 

 

さて、本題に入らせていただきます。

 

第2学期である今学期も私は合計4つの授業を履修しています。プログラムのカリキュラムに則った履修数です。

 

今学期の課題は以下の通りです。

 

授業① Group Presentation、Group Term Paper

授業② Individual Term Paper

授業③ Group Presentation、Individual Term Paper

授業④ 特になし

 

課題の内容というかやり方が前学期と比べてかなり変わりました。

先生が異なるのと、授業の内容が異なるので驚くことではありません。私の感覚では今学期の方が総合的に"楽"な課題です。

前学期は4つ全ての授業で Individual Presentation、Individual Term Paper だったので全て1人で合計8つもの大きな課題をこなさなければなりませんでした。

 

 

以下、本日までの進捗状況です。

 

授業①

Group Presentation → ほぼ手を付けていませんが Term Paper のプレゼンなので大まかな構成や内容は決まっています。

Group Term Paper → 3人グループで役割分担をして各々進めています。私はQualitative Analysis と Conclusion を書きます。Conclusion は他2名の執筆が完成するのを待たなければなりません。

授業②

Individual Term Paper → 15ページ中8ページ仕上げました。やろうと思えばこの週末にでも終わらせられますが、なんだかやる気が出ません。

授業③

Group Presentation → 2名で行うプレゼンです。どういうわけか私主導で行っており、発表内容をまとめたドラフトを私が全て書きました。ペアの同級生には「何か修正したり付け加えたりしたい箇所があったら是非お願いね!」と伝えていますが、おそらく彼女はやらないと思います。その代わり彼女にはプレゼンのパワーポイント作成を全て任せました。

Individual Term Paper →ぼんやりと頭にアイディアがありますが、まだ本気で初めてはいません。何も支持されていないのでプレゼンで扱った内容をそのまま執筆しようかと考えています。だって私1人で2000 words のドラフトを書いたんだから、もうこれ以上やりたくないです。笑

授業④

特になし

 

授業④は少々説明が要りますね。

これは来学期から始まる修論執筆の準備授業です。必須ではありませんが”第2学期目の学生に強くお勧めする”とプログラム側に言われたので履修しました。

指導教員の先生を自分で探して、その先生と一緒に修論に向けてテーマの絞り込みや先行文献調査を行います。

これは誰を指導教員に選ぶかで内容が全く違います。

私の先生は、最初の面談で大まかですが私が扱いたいテーマについて「じゃ、こんな風に広げられるね。これと組み合わせるのはどう?」などと親身に話し合っていただきました。

結果、Costume and Nnational identity について扱うということで合意し、Literature Review(先行文献調査)を行いました。10数本の先行研究を読んで、ざっと2000字程度にまとめました。ちなみにこの先行文献調査には約3週間要しました。もちろん他の授業も受けながらです。

 

Literature Review 執筆において読んだ全文献


 

 

後から知ったことですが、私が提出した先行文献調査を先生はかなり気に入ってくれていたみたいです。同級生から「先生があなたのLiterature Review をとっても褒めていた」と聞きました。

 

そして今はResearch Proposal(研究計画)を進めています。

 

が、ここで少し躓いています。

 

既に2回研究計画を提出しているのですが、2回とも修正するようにアドバイスいただきました。行ったり来たりしながら少しづつ前進しています。

 

 

ということで総括すると、私は今学期の課題のうち現状でおおよそ50%終えたというところでしょうか。今週末にはいい加減どれか1個でも100%終わらせるつもりです。

 

 

ところで最近、自分の英語力とりわけスピーキング能力が明らかに向上していると感じています。そりゃ半年以上海外大学院生をやっていれば向上するのは当たり前なのですが、個人的にとっても嬉しいです。別に何かテストを受けたわけでも、他の人に何か言われたわけでもありません。自分で感じているだけです。でも本当だと思います。

 

前は授業中に発言することなんてできなかったし、しようとも思いませんでした。でも最近は、今日の授業でも、発言してます。

今日は「日本の経済成長はバブル崩壊以降超緩やかになっていて、新卒の給与水準も20年前と大して変わらない」って言いました。

完璧に正しい文法で、正しい語彙ではなかったのは分かっていますが、それでも伝えることはできました。

 

 

卒業したらIELTSをまた受験しようと思っています。

当たり前ですが、『英語力向上は海外大学院に来た目的ではありません。』あくまでも副次効果です。ですがやっぱり、なにか自分が成長していると身をもって思えることはとても嬉しいことです。

 

 

それでは、残りの課題も早く終わらせて、3か月の夏休みを満喫できるように頑張ります。

 

 

ちなみに夏休み中はマレーシアとラオスに行くことがすでに決まっています。日本にも帰ります。トルコも行くかもしれません。

 

 

 

それではまた。

 

 

沢山の『赤』が入った私の Research Proposal



 

Sincerely,

 

 

Lala

 

タイ大学院受験について

 

 

こんにちは、Lalaです。

 

本日は少し時を戻して受験についてお話ししたいと思います。

 

 

実は私は現在在籍している「東南アジア研究科」以外に3つの修士プログラムを受験し、いずれも合格をいただきました。全てチュラロンコン大学です。

 

受験内容はプログラムにより多少異なりますが、今回は総括してご説明します。

 

 

選考基準は①書類選考②面接です。

 

②面接の有無はプログラムにより異なります。私が受験した4つのうち、2つは書類選考のみでした。ちなみに今の「東南アジア研究科」は面接はありませんでした。

 

 

 

まず①の書類選考です。

 

 

こちらはその名の通り、指定された書類を提出するのみです。

 

主に以下の書類が求められました。

 

1. 申請書

2. 大学の卒業証明書

3. 大学の成績表

4. 英語のスコア

5. 志望動機書

6. 推薦状2通

7. パスポートのコピー

8. 証明写真

9. 履歴書

 

 

1. 申請書

これは受験者情報を記入する申込書のようなものです。

名前、生年月日、住所、卒業した大学などを記入しました。特に難しくありません。

 

2. 大学の卒業証明書

これは大学を卒業すれば全員受け取るものです。”私はちゃんと学士号を持っていますよ”と証明するためのものです。学士号を持っていなきゃ修士課程には進めませんからね、当たり前ですが。

プログラム(特に理系)によっては特定の学問の学士号を持っている必要があるので、どの学士号を持っているかの証明でもあります。ちなみに私の受験した4つのプログラムは「Bachelor in any fields(=どんな分野の学士号でもいい)」でした。

 

3. 大学の成績表

こちらも大学を卒業すれば全員が受け取るものです。これは主にGPAが条件を満たしているか確認するためです。

これはタイに限りません。海外大学院を受験するときは基本的にGPAに条件があります。高ければ高いほどいいです。既定の値を下回っていては受験要件を満たしません。ちなみに私は3.75/4.00でした。大学にもよりますが最低でも3.00は超えていた方がいいと思います。

 

4. 英語のスコア

こちらは皆さんお分かりかと思います。私はIELTSを利用しました。TOEFLは受けたことがありません。

プログラムによって条件は異なりましたが、最も高い英語力を求めてきたプログラムでも「IELTS overal 6.0」以上でした。ちなみに低いところだと「IELTS overal 4.0」あれば受験要件を満たします。

私は欧米圏の大学院受験については詳しくありませんが、きっと「IELTS overal 6.0」というのは低いレベル設定です。この点についてもアジア圏は英語力という意味では欧米圏に比べてかなり入学しやすいと思います。

 

5. 志望動機書

こちらは最も時間がかかったものです。なぜこのプログラムに入りたいかを書くのですが、私は完成させるのに1か月かかりました。大体1000words書きました。

 

6. 推薦状2通

これは日本の院試ではあまり馴染みのないものだと思います。

ですが、海外の大学院受験をする際は必ず必要です。

 

7. パスポートのコピー

そのままです。 

ただし、残存期間には注意してください。

 

8. 証明写真

背景の色や写真のサイズなどプログラムによって異なったので何回か写真屋さんへ行きました。

 

9. 履歴書

英語ではResumeやCVなどと呼ばれます。

私はネットでお手本を何件か見て自分でオリジナルなものを作成しました。テンプレートを使うのもありだと思います。

 

 

上記の中で私が重要だと思うのは、「3. 大学の成績表、4. 英語のスコア、5. 志望動機書、6. 推薦状2通、9. 履歴書」です。

これはタイに限らず、海外大学院全般に言えることです。

 

GPAはとても重要です。ハイレベルな大学ほど、受験要件としての下限値が高く設定されます。私は大学1年時から常に全授業でなるべく高いGPAを取ることを目標に4年間勉強していました。

 

英語のスコアも当たり前に重要です。これについても私は大学1年時からIELTSの対策をしていました。本当は卒業時にoverall 6.5が目標でしたが、それは叶いませんでした。

 

志望動機書は全提出書類の中で最も重要といっても過言ではありません。私はネットで書き方や内容などを一通り調べてとりあえず自分で書いてみました。そして合計5回ほど添削を受けてやっと完成しました。

 

推薦状は私は大学の先生に書いていただきました。1人は学士論文の指導教員で、1人は学部長の先生です。推薦状の執筆はなるべく自分と関わりのある人で地位の高い人がいいとされています。地位が高いことはもちろんですが、あまりにも関りの少ない人だと推薦する根拠に欠ける、つまり受験者のことを大して知らない、と判断されかねません。誰に書いてもらうかは慎重に選ぶ方が良いです。

 

履歴書は書き方ではなく内容が重要です。これも有名な話ですが、海外大学院では学外の活動経験が重視されます。ただ授業を受けてよい成績で卒業しても意味がありません。課外活動への積極的な参加、インターンやボランティアなどの経験、受賞歴などを書きます。”私は学業以外にも沢山のことをやってきました”とアピールするのです。

 

 

私が海外大学院進学を決意したのは高校生の時です。

 

なので幸いにも大学入学前から上記のような書類が求められることを重々承知していました。

高いGPAを維持することはもちろん、英語の勉強も毎日して、夏休みのアカデミックプログラムやNPOでのインターン東京オリンピックのボランティアなど積極的に取り組んでいました。

 

 

 

 

続いて②面接についてです。

ちなみにオンライン面接でした。コロナは関係なく外国人にはオンラインで行ってくれます。

 

 

こちらは完全に自分でリサーチして対策しました。

受験した4つのプログラムのうち、面接があったのは2つです。

書類選考を通過したお知らせをもらってからはネットで「海外大学院受験 面接」と検索して情報収集しました。

 

想定される質問事項をピックアップして、それに対する模範解答を用意してひたすら練習しました。

 

が、本番では予想していなかった質問も沢山されました。

 

以下、覚えている限りですが実際に質問されたことです。

 

・タイに来たことはあるか

・なぜこのプログラムで学びたいか

・学部生時代に力を入れたことは何か

・(プログラムに関係する分野で)最近注目している問題はあるか

修論ではどんなテーマを扱いたいか

・卒業後は何をしたいか

 

特に印象に残っている質問は『最近注目している問題はあるか』です。

これは「Population Policy and Human Development」というプログラムの面接で聞かれました。緊張でアドレナリン大放出状態だったため一部記憶が飛んでいますが、以下のような内容を答えました。

 

「日本における東南アジア人労働者について関心があります。ご存じの通り、日本では多くの東南アジア人が働いています。彼らは主に低技能労働者で、コンビニや飲食店などで働くエッセンシャルワーカーです。日本は年々人口が減少しており、労働力不足に陥っています。そのような状況下では現在のように外国人労働者、特にエッセンシャルワーカーが欠かせません。しかし、彼らの存在には負の側面もあります。彼らが現行の最低賃金でも十分に満足して働くおかげで、日本人の賃金が上昇しません。外国人労働者は人口減少が進む日本において経済を支える上で欠かせない存在です。しかし長期的には大きな負の側面を孕んでいます。」

 

と、こんなことを言いました。

 

面接官の反応はとても良かったです。主観ですが。

 

”私はちゃんとこの分野についての問題意識を持っていますよ”とアピールしました。

 

 

面接の時間は15分から20分ほどでした。

何も指定されていませんでしたが、とりあえずスーツを着ました。

あとは常に笑顔を意識していました。

 

何か答えられない質問をされたらどうしようかと不安でしたが、幸いにもそれはなかったです。

 

 

 

 

合否が出るまでは落ち着かない日々が続きました。

出願から約1~2か月でどのプログラムも合否を出していたと思います。

 

 

↓こんな感じでメールで合否を知らされました。

 

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それではまた。

 

 

 

Sincerely,

 

 

 

 

Lala

 

第1学期総集③

 

 

こんにちは、Lalaです。

 

 

 

今回は、私が第1学期をどのように過ごしていたのかをご説明します。

 

 

「第1学期総集①」と「第1学期総集②」で授業の概要と課題について詳しくご説明したので、そちらを先に読んでから本記事を読むことをお勧めします。

 

 

lala-study.hatenablog.com

lala-study.hatenablog.com

 

 

 

それでは、合計23900文字(ワード約70ページ)の量の課題をこなすために、私はどんな院生生活を送っていたのでしょうか。

 

 

結論を言うと、「勉強以外に当てる時間はほとんどなかった」です。

 

 

週に4日、月曜から木曜まで授業がありました。

全て午前授業で、授業が終われば帰宅します。

授業のある日は帰宅後の夕方から夜まで勉強に当てていました。

 

金土日の3日間が休日でしたが、この3日間も基本的には朝10頃から勉強を開始していました。

 

 

友人と遊びに出ることもありましたが、「週に1日だけ」と決めていました。

 

 

私は別にガリ勉というわけではありません。

これだけ勉強しないと課題を終わらせることはとてもできませんでした。

 

 

 

学期の第1週目は先生の話が半分ほどしか理解できず、とても不安になりました。

2週目には ”とりあえず課題が何かだけは理解しないといけない” と思い、まだあまり打ち解けていない同級生に一生懸命尋ねました。

 

そして、前回の記事で書いたとおりの絶望に落とされたのです。

 

 

15000文字のTerm Paperなんて書けっこない!

 

 

と意気消沈していた私でしたが、とにかく何かやらなければと毎日ひたすら論文やarticleを読んでいました。

 

まだTerm Paperのテーマすら決めていない段階でしたが、授業で示された参考文献を読み漁りました。あとはシラバスを確認して今後扱うであろうテーマに関連する資料もネットで探し出してきて読みました。

 

 

英語を読むことにまだまだ慣れていなかった私は、1日に4,5時間が限界でした。

4時間を過ぎるあたりから頭が痛くなってきます。

 

また、当然ですが読むスピードも速くありません。

分からない単語をいちいち調べたりはしませんが、1回読んだだけでは正しく理解できない文章は山ほどありました。

 

 

私が一番最初に読んだ資料は『ASEAN and Great Powers』というタイトルで62ページありました。

私はこれを読み終わるのに3日かかりました。

 

 

終わりの見えないことですが、とにかくやらなければなりません。

まだTerm Paperに取り掛かる時期ではないけれど、何か勉強をしていないととても不安でした。

 

 

そんな感じで最終的にTerm Paperとは全く関係のない資料もたくさん読み漁りました。

 

 

このように最初の2か月間はずっと勉強していました。

友達と遊びにいった記憶はありません。

 

 

 

 

10月初め頃、友人から土曜日に遊びに行かないかと誘いを受けました。

 

私は正直、渋りました。

貴重な休日を1日潰すことにためらいを感じたのです。

 

10月というのは学期のちょうど真ん中あたりです。

そろそろ本格的にTerm Paperの準備を始めなければいけない時期でした。

 

 

「丸1日は無理だからランチかディナーだけでいい?」

という風に交渉をして何とか遊びに行くことにしました。

 

 

友人と会っている時間はとても楽しく、リフレッシュできました。

ここで初めて "時々は外に出て人と関わった方がいい" と思ったのです。

 

 

また、ちょうど同じ時期に学科の先輩に不安と悩みを打ち明けました。

「学期末が迫っている。Term Paperが書けるか不安でしょうがない。テーマ決めにとても苦労している。私はずっと勉強していて、ほとんど友人とは会っていない。私は他の人より英語ができない。だからしょうがない。」

 

 

すると、不意を突かれたような回答が返ってきました。

 

「あなたは何のためにタイの大学に来たの?家にこもって勉強するだけなら日本でもよかったじゃない。せっかく海外にいるんだから勉強もほどほどにここでしかできないことをした方が絶対にいい。」

 

 

まったく正論です。

私は一体何のためにわざわざ海を渡ってここへ来たのか。

学業は大事です。しかし、勉強だけをするならば日本の大学で良かったのです。

日本には家族もいるし、友達もたくさんいる。電車の乗り方に困ることもなければ、言葉が通じないこともない。

 

しかし私はタイに来ることを選んだのです。

 

 

 

こうして2か月ほど過ぎたころに”勉強だけが全てじゃない”ということに気が付きました。

 

10月以降は週に最低1日はリフレッシュタイムで勉強以外のことに費やそうと決め、友人とも頻繁に遊びに行くようにしました。

 

 

学期末が近づくにつれ勉強時間が少なくなっていくという奇妙な現象でしたが、最後の1か月はとても充実した時間を過ごすことができました。

 

 

家の近くのカフェに行ったり、タイのお祭りに行ったり、大学外に新しい友人ができたりしました。

 

 

最初のころに山ほど勉強したおかげで、貯金がありました。

同級生がそろそろ勉強を始めなければという時期に、私は少々余裕をもって過ごすことができました。

 

 

Term Paperは大体10月初めから取り掛かりました。

最初の2か月間で先行文献をたくさん読み、中間にトピックを決定し、足りない分は再び資料を読み、Term Paperを書く。という感じです。

 

 

大体ですが、1つのTerm Paperを書き終わるのに約3週間から4週間掛かりました。もちろん複数のPaperを同時進行しています。

 

 

 

現在、第2学期目を過ごしています。

前学期の教訓もあり今は余裕を持って勉強と娯楽を両立しています。

 

 

最初こそ怒涛の毎日を過ごしていましたが、少しずつ慣れていき、充実した海外生活を送っています。

 

 

 

Sincerely,

 

 

 

Lala

 

第1学期総集②_課題について

 

 

皆さん、こんにちは。

 

Lalaです。

 

 

今回は、授業の課題について詳しくご説明していきます。

ひとつ前の「第1学期総集①」という記事に授業の内容や実際に私が取得した単位について書いてあるので、そちらを読んでから本記事を読んでいただければと思います。

 

lala-study.hatenablog.com

 

 

それでは、各授業の課題についてお話します。

 

まず、どの授業でも基本的には”Term PaperとPresentation”の2つが課されます。

授業によっては短いレポートやミニプレゼンテーションなどが別で課される場合もありますが、”Term PaperとPresentation”が成績評価全体の50%以上を占めるのでこれらが最重要です。

 

 

Term Paperは約15ページ、Presentationは15分程度で両方とも個人ワークです。

 

 

皆さん、「Term Paper約15ページ」ってどう思いますか?

多いと思いますか?それとも大学院だしこんなもんだろうと思いますか?

 

 

初めて課題の量を聞いた時の私の感想は「15ページ!?多すぎん?絶対無理だわ」という感じでした。

 

私は大学生時代に英語で開講されている授業を何個か履修したことがありました。その際には課題レポートを英語で執筆しました。

大体ですが、約2000文字程度のレポートを提出したことがあります。

 

私の記憶では、ワードに英語でものを書く場合、大体1ページに1000文字弱書けました。ですので、その記憶から推測するに、15ページとは15000文字程度ということになります。

 

はい、無理です。

15000文字なんて量かけるわけない!

 

 

私は学士論文を日本語で20000字程度執筆しました。私の学部では希望者は英語で卒論を書くこともできましたが、その際の文字数の目安は8000文字でした。

日本語なら20000文字程度、英語なら8000文字程度ということです。

 

つまり、「Term Paper約15ページ」とは、数か月前に1年間かけて終わらせた卒論を仮に英語で執筆した場合の文字数の約2倍です。

 

 

だめだ、やっぱり海外大学院なんて私にはまだ早すぎた。

 

 

こんな感じで第2週目あたりに日本に帰ろうかと思い始めます。

両親に電話をし、「ごめん、帰るかもしれない。本当にごめんね。」と何度も謝りました。母は、「何にも心配しなくていいから帰りたくなったら帰っておいで。大丈夫だから。」と言ってくれました。

 

 

しかし数週間後に「Term Paper約15ページ」= 約15000words というのは大きな間違いであるということに気づきます。

 

本当は「Term Paper約15ページ」= 約5000words です。

何故かって?

 

 

普通、英語でレポートやペーパーを執筆する際には、フォーマットが存在します。

フォーマットとはフォントの種類、文字の大きさ、行間などです。

日本の大学生時代にはフォーマットを特に指定されていなかったので”1ページに最も多く文字が収まる形式”で書いていました。そもそもページ数ではなく文字数ベースの課題だったので文字数さえ超えていればあとは何でもいいという感じでした。

フォーマットは先生によっても異なりますが『Times New Roman, font size 12, 2 space』というのが最も一般的です。このフォーマットに従うと、ワード1ページには300から400文字しか入りません。

 

15×350=5250

 

はい、最初に私が早とちりした文字数の3分の1です。

また注釈や参考文献一覧もページ数に加える場合が多いので、本文の文字数としてはもっと少なくて済みます。

 

5000文字程度ならなんとか書けそう。

 

 

ということで、とりあえず日本へは帰らなくて済みました。

 

 

 

もう一つの大きな課題であるPresentationはTerm PaperのPresentationです。

自分が何を書いたのかを発表するものなので、まったく別の内容を扱うわけではありません。Term Paperさえ書ければ、プレゼンはそんなに難しくありません。

15分に収まるように重要な個所を引っ張ってきて発表すればいいのです。

 

ちなみに私はPresentationの時には毎回原稿を作っていました。

まだまだ英語が不得意の私は、いくら全体像が分かっていようと原稿なしで話すことはできません。

1分で100文字程度読めるので、15分のプレゼンでは約1500文字に収まるように原稿を作りました。簡単なことです。5000文字のペーパーから重要なことを引っ張ってきて1500文字に要約するだけです。

 

しかし、プレゼンには先生や同級生からフィードバックや質問があります。

どんな質問が来るかは予測不可能なので、質問を受けた際には一生懸命に答えます。

 

 

最重要課題の詳細を説明したところで、私が最も苦労したことをお伝えします。

 

それは、テーマ決めです。

 

Term Paperに何を書くか、これを決めるのにすごく苦労しました。

 

そもそもTerm Paperとは論文とレポートの中間ぐらいのものだと思てください。

 

論文は、自分でテーマとリサーチクエスチョンをたて、研究をし、結果と分析を行い、結論を導きます。

レポートは、与えられたテーマやリサーチクエスチョンに対する答えを既にある資料から探し出してまとめます。

 

二つの大きな違いは、論文は何か新しいことを自分で発見するのに対してレポートは既に他の人が発見している既存の物事を元にまとめるものであるということです。

 

 

では、Term Paperは何か。

説明は難しいのですが、自分で問いを立て、すでにある資料から自分なりの回答を導き出して分析するというものです。

 

何か新しい発見をする必要はありませんが、皆知っている、皆そう思う周知の事実的なことを扱ってはいけません。

 

 

この絶妙なテーマを決めるのにすごく苦労しました。

 

 

どの授業でも学期の中間あたりにOutline Presentationというものがあります。これは自分はTerm Paperでこのようなテーマを扱うつもりで、このような構成になるというアウトラインを発表するものです。

 

これに対して先生からフィードバックをもらいます。

このテーマは広すぎる、このテーマは難しすぎる、このやり方は実効性に欠ける、この調査方法は足りない、などたくさんの意見をもらいます。

それをもとに、最終的に自分がどういった方法でどんなテーマを扱うか確定します。

 

 

こんな感じでテーマが決まったら、いよいよ文献を読み漁り始めます。

英文の資料を探すサイトはたくさんありますが、私は主にJSTORとCambridge Coreの2つを使用しています。

 

www.jstor.org

www.cambridge.org

 

無料でアクセスできる資料が豊富にあります。

 

あとはGoogle Scholarが有名かと思いますが、私はあまり使用していません。

無料アクセスできないものが多い印象だからです。

 

 

では、私が実際にどんなTerm Paperを書いたのか、『Spcial Topic on Southeast Asia』という東南アジアと大国の関係についての授業で提出した課題を紹介します。

 

私のTerm Paperのタイトルは

【The significance of Japanese ex-patriates in strengthening people-to-people relationship between ASEAN and Japan: A case study of Japanese community in Bangkok and its interaction with the local community 】

ASEANと日本の人的関係における在外日本人の重要性:バンコク日本人コミュニティとそのローカルコミュニティとの関り)です。

なんだかしっくりこない日本語訳になってしまいました。(;'∀')

 

要するに、バンコクに住む日本人がタイと日本の人的関係にどのような影響を与えているか、彼らの現地社会との関りから分析するというものです。

 

タイにおける日本人コミュニティを扱った研究は山ほどあります。

なので、ユニークさを出さなければなりませんでした。

私は日本人3名にインタビューしました。先行研究が指摘することと微妙に異なる結果が出ました。また、昨今のコロナ状況を活用して今後の動向を予測しました。

 

こんな感じでTerm Paperに適切なユニークさを出しました。

 

 

ちなみに、論文では未来の予測は基本的にNGです。それは筆者の主観でしかなく、何の根拠もないからです。

 

 

全部で4つの授業を取っていて、すべての授業でTerm Paperを提出しました。

文字数だけではありますが、参考までに私が1学期の課題として執筆した分量を計算してみました。

 

Southeast Asian Civilization → 3500w

ASEAN in Regional and Global Context → 3200w

Literature and Society in Southeast Asia → 4100w

Special Topic on Southeast Asia → 4100w

Book Review → 9000w

 

合計 23900w

 

Book Reviewとは、ASEAN in Regional Global Contextの授業でTerm Paperとは別に課されていた課題です。

本5冊、article5本の合計10本を読み、それぞれにつき3ページほどのレビューを書くというものです。

 

 

よく頑張ったな、自分。

これがまさしく海外大学院。

 

 

最初の方で「Term Paper約15ページ」= 約15000wordsと早とちりをして危うく日本に帰りそうになった私ですが、文字数だけで見たらトータルで結局それ以上書いたことになります。

 

 

課題がすべて終わったころには、なんで去年の自分は卒論に1年間もかかったんだろうという疑問が湧いてきました。しかも日本語で書いたくせに。

 

論文とTerm Paperは違います。しかし、テーマを自分で決めて研究を進めるという意味では似たようなものです。論文の方がちょっとばかり難しいだけです。

いったい大学4年時の私は何にあんなに苦戦していたのか…。

 

ハードルを1つ上げて初めて、以前までのハードルがいかに低かったのかに気づきます。

 

限界突破ということですかね。

 

 

次回は私が第1学期をどのように過ごしていたかを書こうと思います。

上記のような課題を終わらせるために、いったいどんな休日を過ごしていたのか、友人と遊びに行く時間はあったのか、などです。

 

 

お楽しみに。

 

Sincerely,

 

Lala

 

お久しぶりです/第1学期総集①

皆さん、こんにちは。

 

 

チュラロンコン大学大学院生のLalaです。

 

とても久しぶりの投稿になってしまいました。

大変申し訳ありません。

 

 

 

まず最初に、現状報告をさせていただきます。

 

 

昨年8月よりチュラロンコン大学に入学し、11月で第1学期を無事に終えました。

12月の約1か月間は冬休みだったので、日本に一時帰国していました。

 

 

そして、2023年1月より第2学期目が始まりました。←いまココです。

 

 

前学期は想像以上に忙しく、ブログに当てる時間がありませんでした。

 

 

なんせ、初めての海外留学かつ初めてのオールEnglish生活だったので、とてもハードでした。

 

 

最初の1か月はストレスも激しく、体重が4キロも落ちました。自分でもびっくりしています。

 

 

 

そんな状況でしたが、何とか1学期目をやりきり、無事に単位も取得しました。

 

 

 

今学期は前学期の教訓もあるため、より効率的に学業を進められると思います。また、私の英語力もぐんぐん上昇しているので、ゆとりをもって勉強以外のことにも時間を当てようと思います。

 

 

 

というわけで、これからは週に1記事程度投稿していきます!

 

 

 

さっそくですが、今回は1学期目の経験を書いていきます。

かなりざっくりしていますが、主に授業のことついて正直に書きます。

 

 

 

1学期目は以下4つの授業を受講していました。1授業につき3単位です。

4つという数は大学院のカリキュラムに沿った数です。履修できる授業数は最高5(15単位)です。

 

 

①Southeast Asian Civilization (東南アジアの文明)

ASEAN in Regional and Global Context (ASEAN設立後の東南アジア域内外の外交について)

③Literature and Society in Southeast Asia (東南アジアの文学と社会)

④Special Topic on Southeast Asia (東南アジアのスペシャルトピック)

 

①と②は必修科目です。

 

 

①Southeast Asian Civilization

 

14世紀以前に東南アジアに存在した文明についての授業でした。クメール王朝(現カンボジア)、パガン王朝(現ミャンマー)、アユタヤ王朝(現タイ)、マラッカ王朝(現マレーシア)、スリビジャヤ王朝(現インドネシア)など様々な王朝について学びました。

 

ちなみに私はラオスが最も好きなのですが、残念ながらラオスの古代王朝は扱われませんでした。だって、ラオスには14世紀以前に国と呼べるものが存在しなかったからです(;´・ω・)

ちょうど14世紀にラーンサーン王国と呼ばれるラオス最初の統一王朝が誕生しました。

 

 

ASEAN in Regional and Global Context

 

こちらはASEANの政治経済についての授業です。ASEANは1967年の設立したので、それ以降の域内外の国際関係などを学びました。

ASEAN内での対立、各国の国力の違い、などとても面白かったです。

ASEANは経済力ではシンガポールがダントツ1番で、それにブルネイが続きます。しかし、この2国は経済以外ではとても小さな国です。人口も少なければ歴史も浅いです。なので、この2国がASEANのリーダー的役割を果たすのは現状難しいです。

ではインドネシアはどうか。インドネシアは人口2億人越えの世界の中でもかなり大きな国です。しかし、多民族国家で国内での民族間対立が多々あります。経済力も小さいです。

タイは近年たびたび軍政を経験しました。"軍政=悪"というわけではないですが、民主主義国家が大多数を占めるこの惑星上では民主主義国家以外では何かしら批判の対象となる”問題”があります。今の地球では軍政は好まれていないようです。

こんな感じで、結局ASEANにはこれといってピカイチのリーダー的国が存在しません。

 

 

③Literature and Society in Southeast Asia

 

東南アジアのいくつかの国の文学作品を通してその国の社会や文化について分析するという授業でした。

たとえば、カンボジア文学の授業ではカンボジア内戦を扱った作品を読んで、当時の人々の生活や苦難、戦後もカンボジア社会に残る影響について分析します。

タイ文学の際には、セックスワーカーについての小説を読みました。いったいどんな経緯で売春という仕事をすることになったのか、どんな客が来るのか。

 

授業で扱った文学作品はどれもフィクションですが、各国の時代背景や当時の状況を正確に表現しています。この授業では何か答えを出すというのではなく、時代背景や歴史、社会などを元に、あくまでも自己分析をしてクラスでディスカッションを通して意見交換をするというものでした。

 

広く浅く東南アジアの国々について学ぶことができて、とても楽しかったです。

 

ちなみに、この授業が唯一Aをとれた授業でした。

 

 

④Special Topic on Southeast Asia

 

こちら、名前を聞いただけでは詳細がよく分からなかったのですが、東南アジアと大国の国際関係についての授業でした。

大国とは日本、中国、アメリカ、イギリス、ロシアなどです。

 

それぞれの国とどのような関係を持っているか、歴史的背景や現在の経済関係、今後の行方などを学びました。すこし②の授業と内容がかぶっていました。

 

 

以上、ごく簡単にですが各授業の内容説明でした。

 

 

何単位分の授業を取るかは個々人の自由ですが、ほとんどの学生が4授業履修していました。

 

ただ、3つしか履修していない人も数人いました。授業が大変でとてもじゃないけど4つは無理だと思ったからだそうです。また、仕事をしながら通っているアメリカ人の友人も3つしか履修していませんでした。働きながらだと3つが限界だそうです。

逆に5つ履修していた友人もいました。彼曰く、面白い授業は全部取るとのことです。ちなみに彼は中国人ですが、すでにオランダの大学で修士号を取得しており、このチュラロンコン大学は彼にとって2個目のMaster Degreeになるそうです。

 

 

 

課題については次回の記事で詳しく説明しますが、基本的にはTerm PaperとそのPresentationです。

Term Paperは15ページほど、Presentationは15分程度です。どちらもグループワークではなく、個人作業です。

 

 

 

 

1学期目の成績

 

すごくいいわけでもなく、悪いわけでもない普通の成績でした。

A, B+, B, C… と続きますが、大学院生は基本的にB以上を取得しなければなりません。

 

 

 

成績評価基準

 

オリエンテーションの際に説明を受けた成績評価基準です。

 

 

クラスメイトがどんな成績だったかは全く聞いていないですが、おそらく私の成績は中間だと思っています。

Presentationは授業中に全員の前で行ったのですが、「きっとこれはAだろうな」って人もいれば、「これはBだろう」って人もいました。ま、私の主観でしかありませんが。

 

 

次回は課題について詳しく説明します。

 

 

それではまた。

 

 

Sincerely,

 

 

Lala