皆さん、こんにちは。
チュラロンコン大学大学院生のLalaです。
とても久しぶりの投稿になってしまいました。
大変申し訳ありません。
まず最初に、現状報告をさせていただきます。
昨年8月よりチュラロンコン大学に入学し、11月で第1学期を無事に終えました。
12月の約1か月間は冬休みだったので、日本に一時帰国していました。
そして、2023年1月より第2学期目が始まりました。←いまココです。
前学期は想像以上に忙しく、ブログに当てる時間がありませんでした。
なんせ、初めての海外留学かつ初めてのオールEnglish生活だったので、とてもハードでした。
最初の1か月はストレスも激しく、体重が4キロも落ちました。自分でもびっくりしています。
そんな状況でしたが、何とか1学期目をやりきり、無事に単位も取得しました。
今学期は前学期の教訓もあるため、より効率的に学業を進められると思います。また、私の英語力もぐんぐん上昇しているので、ゆとりをもって勉強以外のことにも時間を当てようと思います。
というわけで、これからは週に1記事程度投稿していきます!
さっそくですが、今回は1学期目の経験を書いていきます。
かなりざっくりしていますが、主に授業のことついて正直に書きます。
1学期目は以下4つの授業を受講していました。1授業につき3単位です。
4つという数は大学院のカリキュラムに沿った数です。履修できる授業数は最高5(15単位)です。
①Southeast Asian Civilization (東南アジアの文明)
②ASEAN in Regional and Global Context (ASEAN設立後の東南アジア域内外の外交について)
③Literature and Society in Southeast Asia (東南アジアの文学と社会)
④Special Topic on Southeast Asia (東南アジアのスペシャルトピック)
①と②は必修科目です。
①Southeast Asian Civilization
14世紀以前に東南アジアに存在した文明についての授業でした。クメール王朝(現カンボジア)、パガン王朝(現ミャンマー)、アユタヤ王朝(現タイ)、マラッカ王朝(現マレーシア)、スリビジャヤ王朝(現インドネシア)など様々な王朝について学びました。
ちなみに私はラオスが最も好きなのですが、残念ながらラオスの古代王朝は扱われませんでした。だって、ラオスには14世紀以前に国と呼べるものが存在しなかったからです(;´・ω・)
ちょうど14世紀にラーンサーン王国と呼ばれるラオス最初の統一王朝が誕生しました。
②ASEAN in Regional and Global Context
こちらはASEANの政治経済についての授業です。ASEANは1967年の設立したので、それ以降の域内外の国際関係などを学びました。
ASEAN内での対立、各国の国力の違い、などとても面白かったです。
ASEANは経済力ではシンガポールがダントツ1番で、それにブルネイが続きます。しかし、この2国は経済以外ではとても小さな国です。人口も少なければ歴史も浅いです。なので、この2国がASEANのリーダー的役割を果たすのは現状難しいです。
ではインドネシアはどうか。インドネシアは人口2億人越えの世界の中でもかなり大きな国です。しかし、多民族国家で国内での民族間対立が多々あります。経済力も小さいです。
タイは近年たびたび軍政を経験しました。"軍政=悪"というわけではないですが、民主主義国家が大多数を占めるこの惑星上では民主主義国家以外では何かしら批判の対象となる”問題”があります。今の地球では軍政は好まれていないようです。
こんな感じで、結局ASEANにはこれといってピカイチのリーダー的国が存在しません。
③Literature and Society in Southeast Asia
東南アジアのいくつかの国の文学作品を通してその国の社会や文化について分析するという授業でした。
たとえば、カンボジア文学の授業ではカンボジア内戦を扱った作品を読んで、当時の人々の生活や苦難、戦後もカンボジア社会に残る影響について分析します。
タイ文学の際には、セックスワーカーについての小説を読みました。いったいどんな経緯で売春という仕事をすることになったのか、どんな客が来るのか。
授業で扱った文学作品はどれもフィクションですが、各国の時代背景や当時の状況を正確に表現しています。この授業では何か答えを出すというのではなく、時代背景や歴史、社会などを元に、あくまでも自己分析をしてクラスでディスカッションを通して意見交換をするというものでした。
広く浅く東南アジアの国々について学ぶことができて、とても楽しかったです。
ちなみに、この授業が唯一Aをとれた授業でした。
④Special Topic on Southeast Asia
こちら、名前を聞いただけでは詳細がよく分からなかったのですが、東南アジアと大国の国際関係についての授業でした。
大国とは日本、中国、アメリカ、イギリス、ロシアなどです。
それぞれの国とどのような関係を持っているか、歴史的背景や現在の経済関係、今後の行方などを学びました。すこし②の授業と内容がかぶっていました。
以上、ごく簡単にですが各授業の内容説明でした。
何単位分の授業を取るかは個々人の自由ですが、ほとんどの学生が4授業履修していました。
ただ、3つしか履修していない人も数人いました。授業が大変でとてもじゃないけど4つは無理だと思ったからだそうです。また、仕事をしながら通っているアメリカ人の友人も3つしか履修していませんでした。働きながらだと3つが限界だそうです。
逆に5つ履修していた友人もいました。彼曰く、面白い授業は全部取るとのことです。ちなみに彼は中国人ですが、すでにオランダの大学で修士号を取得しており、このチュラロンコン大学は彼にとって2個目のMaster Degreeになるそうです。
課題については次回の記事で詳しく説明しますが、基本的にはTerm PaperとそのPresentationです。
Term Paperは15ページほど、Presentationは15分程度です。どちらもグループワークではなく、個人作業です。
すごくいいわけでもなく、悪いわけでもない普通の成績でした。
A, B+, B, C… と続きますが、大学院生は基本的にB以上を取得しなければなりません。
オリエンテーションの際に説明を受けた成績評価基準です。
クラスメイトがどんな成績だったかは全く聞いていないですが、おそらく私の成績は中間だと思っています。
Presentationは授業中に全員の前で行ったのですが、「きっとこれはAだろうな」って人もいれば、「これはBだろう」って人もいました。ま、私の主観でしかありませんが。
次回は課題について詳しく説明します。
それではまた。
Sincerely,
Lala